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3.6

 昨日はNHKで芸能花舞台の解説打ち合わせ。今回のテーマは素踊りなので、いままでとは一味ちがった切り口の話を相談。

 季刊誌 NO.7が出来ました。櫻鼓の六段の扇子を見がてら文化学院に届けると「7号ですか?長寿ですね」と言われる。確かに弱小団体?が思いつきのように出した?ものとしては確かに…と言えます。しかも5,000部を無料配布しているのだから異例かもしれません。これも協力してくれる方々の多くの支えあってのものです。
 特に巻頭にまで引っ張りだしてしまった辻村寿三郎さんの話がいいです。まだ載せられない部分があったのが残念でたまらないほどでした。
 
 その辻村寿三郎氏に季刊誌届ける。4月の百階段で展示される「白峰」の西行と崇徳院の人形を拝見させていただきました。その異形はいつものこととはいえ、驚かされました。上皇だった人も怨みの姿は辻村氏から見れば容赦、会釈もないさまに内心愕然としたのを隠すのがたいへんでした。


 寝しなに「奇想天外のミステリー」という本を読んだらやめられなくなってしまいました。その手の作家たち?のアンソロジーですが、中でも鯨統一郎の「大行進」は好みのタイプです。古今東西の名探偵が総出演で宇宙最大のミステリーに挑む、鯨ならではの展開がわくわくさせますね。
 辻真先の巻頭は異様な始まり方をします。もちろんこの本自体には目次がないくらいですから、そんなことは驚くに値しませんが…作家と登場人物の関係がいかにもこけた感じで描けている軽め作です。
戸梶圭太の「悪事の清算」は笑ってしまいます。なにしろ写真小説なんですからー映像でも漫画でも活字でも携帯でもないところがダサいわりに新鮮でした。

 明日はいよいよ「春の会」です。今年は赤字ですが、出演して下さる方々の喜んで戴く姿に励まされみんな連日頑張っています。
 新年会に始まり、梅まつり、端唄パーティー、歌を忘れたカナリヤ、毎月の講習会にがんこに連日の稽古、これらの他に個人ではそれぞれの仕事や家庭も。
踊りで生きるってことはホントはたいへんです。この程度で疲れたりへこたれたりしてはいられません。なにしろ需要のないところにニーズを作ることから始めているからです。

 まだまだ僅かな歩みにしかすぎません。でも私たちは明日の舞踊や芸能が私たちの為ばかりでなく、みんなにとってのいい未来を築くことを信じています。
 これからさらに小さいけれども大きな一歩となる試みを展開する予定です。手帳のスケジュールはまだ真っ白です。それはこれから社会の、世界の求めに応じるために空けておいた空白です!
by nihon_buyou | 2010-03-06 11:15
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