カテゴリ:旅行・食べ物など( 4 )

かやの家の宴

 かやの家での食事は久々に気のおけない人々の集いになった。内弟子をした皆はまるで娘のようだし、空間の人はある種の家族だ。嫁にいった娘や外の会社に勤めだした同僚で開いた同窓会。どんな莫迦をいっても許される。私以外はみな女性。不思議とそのほうが安心していられる自分に今更ながら驚く。12時過ぎまでの四方山咄。話の山に咲いた花は満開で賑やかだった筈たが、断片の記憶が心地よく残るだけ。来年もまたこんな機会が持てたらいいなと思ったのは自分だけかーー
 料理は昔のような鹿のステーキや刺身こそないが、一品ごと他所では見られない工夫がある。大根と豚肉の煮物がスープ仕立てで出て来たのが特に皆の気を引いたようだ。
 風呂は館名の通り、かやの木で出来ている。夕方入った時、思わず神仏に手を合わせた。夜は男女入れ替わりで、昔からあったほうの露天へ行く。さすがに皆が寝静まったあとの露天は不気味で早々に退散。翌朝、明るくなってから再確認?浴槽の柱や天井一面に貼られていた千社札が数枚を残して剥がされていた。私もあれになにか貼ったことがあったかいなか。残影…
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by nihon_buyou | 2009-03-17 08:35 | 旅行・食べ物など

かやの家の記憶

 10年ぶりのかやの家は私に会うためにまるで化粧をし直した女性のような懐かしさで出迎えてくれた。紫葉によれば奇麗に改装してからも何度か来ているという。が、私の記憶の中でかやの家は、まだ小さかった子供らを背負って初めて家族旅行をした時の姿でしか残っていなかった。
 確かに白百合荘からかやの家になってから来ているのは事実だ。記憶の糸はなぜか、その時を引き寄せず、20年前の映像ばかりを脳裏に描かせるのだ。それは、ちはやを背負子に負いながら、体の弱かったウイが文句を言いつつ山を登り、とこよが木の枝を杖に見立てておばあさんの真似してはしゃいだ姿といっしょに焼き付いてしまっている。真っ赤なもみぢの下を皆で歩いたあの3泊4日。その中の背景にかやの家は白百合荘ののまま保存されていた。
 料理のうまい若旦那はこめかみあったりに少し白髪が出た。いつも部屋に食事を運んでくれたお姉さんも同じ顔で出迎えてくれた。ちょい肥ったかな?夜6時、稽古を終えた曄沙代も駆けつけ8人で一晩を過ごすことになる。
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by nihon_buyou | 2009-03-15 19:10 | 旅行・食べ物など

そば打ちに長瀞ライン下り

 旅行2日目は、11時に鼓紫香・一鼓・鼓戸紫の3人が加わってのそば打ち体験から。そば粉3割はそば喰いの私にはちょいと物足りないが、やはり初心者にはこの程度からがよいのだろう。延ばす時間を短縮するため、うどんのように足で踏む。みなみなご機嫌。クルクル回る、ヒラヒラ踊るなどさまざま。めん棒での伸ばし、包丁の入れ方など皆々個性が出るのがおかしい。
 茹で上がったそばは努力と好奇な味がする。うまいうまいの声。私にはやはりそば粉が足りない。汁ももっと濃いめがうまいはず。が、文句は言うまい。
 若夫婦は別行動とやらで、7人の侍?は長瀞ライン下りへ。初日から櫻鼓が行きたがっていた所。雨は危なさそうでも案の定降らない。冷たい川風にさらされながらもまさにウキウキした浮遊感がなんともたまらない。 
 船頭さんはおそらく慣れたジョークを飛ばし、慣れた水路を棹のさばき良く進む。水が少ないせいで、時折船底が岩にすれる音と衝撃がある。これも想定内の変化なのだ。デイズニーのスプラッシュマウンテンがいくら流行っても、型にはまったようではまりきれない手漕ぎ人の営みが心地よい。慣れた型が運ばれていく中に小さな、さりげない、誰も気にしないような異変が起きている。もしかすると、伝統の型もこんなにじみの存在を発見する喜びなのかもしれない。
 長瀞を出て、10年ぶりに武州日野のかやの家へ向かう。
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by nihon_buyou | 2009-03-15 18:41 | 旅行・食べ物など

秩父の三峰・宮本家

 3月12日ーーー秩父路へ。7時30分のレッドアロー号で出発。西部秩父から乗り換え、三峰口。さらにバスにて三峰神社まで。山の空気が冷たい。花粉症は杉木立がいくら多いからといって、街中ではないから大丈夫と多寡をくくればクシャミ。栄鼓はさすがにマスクをはずさない。
 参拝をすませ、一日3本のバスを待ちきれなく、タクシー会社に連絡すれど、麓からでは40分もかかるからとて皆々承知せず。結局のんびり旅にと思いなおす。
 水がいいせいで、喫茶室で出るコーヒーは舌ざわり、抵抗感がなく、腹だまりがないのが独特。紫葉は宿坊の温泉がいいからと、短時間入浴。私はゆったり時間に身をゆだねる。
 西武秩父駅に戻り、龍葉ウイ夫婦と合流。お気に入りの宮本家に迎えられ、櫻鼓も入れて6人。まずは蔵で35度の食前酒を楽しむ。私は幻のナツメ。ほろ苦さが口に残るのが嬉しい。一軒家貸切だから、6人で囲炉裏のある部屋で夕食。素朴な料理が心を落ち着かせてくれる。
 貸切風呂は若夫婦に譲り、私は部屋の円い一人風呂と、初めて階下のやや広めの風呂を楽しむ。これはこれでなかなか。
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by nihon_buyou | 2009-03-15 18:05 | 旅行・食べ物など