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初雷の夜

 4月1日水曜はいつものとおり、午前9:45より赤羽で5人稽古。
 「与話情浮名横櫛」のビデオを探したら3本も録画してあり、昔のボクは今の私より偉かったかもと褒めてあげる。
 本屋で明石散人の「鳥玄坊」の第2巻がもう出たのを知って、つい1巻を購入してしまう。すでに数年前、文庫で全巻読了しているものだが、大幅改訂の文句にほだされたのだ。
 明石散人はその独創的な文化論におおいに魅かれ、大半の著作は読ませてもらっている。その中でこの「鳥玄坊」は想像に飛躍がありすぎて、当時の私は肩透かしを食った思いが残ったものだった。明石ならではの説得力ある裏付けで、我らを歴史と文化の海で耽溺させてほしかったからだ。もしかしたら今回の改訂がそれに当たるかと、仄かな期待が同じ本を買わせた動機になった。ちょっと覗くのが怖い気もする。
 夜、初雷だろうか?私の知る限りは今年初めての雷ーーー待ってましたとばかり、巣鴨の御神職からいただいた節分豆を頬張る。豆の注意書きに初めての雷を聞いたら食べるようにとあったからだ。そして、節分の真夜中に貼りそこなったお札も西南西に貼るーーなんとなく、また新しい時間が始まりそうだ。
by nihon_buyou | 2009-04-01 21:24
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