かやの家での食事は久々に気のおけない人々の集いになった。内弟子をした皆はまるで娘のようだし、空間の人はある種の家族だ。嫁にいった娘や外の会社に勤めだした同僚で開いた同窓会。どんな莫迦をいっても許される。私以外はみな女性。不思議とそのほうが安心していられる自分に今更ながら驚く。12時過ぎまでの四方山咄。話の山に咲いた花は満開で賑やかだった筈たが、断片の記憶が心地よく残るだけ。来年もまたこんな機会が持てたらいいなと思ったのは自分だけかーー
料理は昔のような鹿のステーキや刺身こそないが、一品ごと他所では見られない工夫がある。大根と豚肉の煮物がスープ仕立てで出て来たのが特に皆の気を引いたようだ。 風呂は館名の通り、かやの木で出来ている。夕方入った時、思わず神仏に手を合わせた。夜は男女入れ替わりで、昔からあったほうの露天へ行く。さすがに皆が寝静まったあとの露天は不気味で早々に退散。翌朝、明るくなってから再確認?浴槽の柱や天井一面に貼られていた千社札が数枚を残して剥がされていた。私もあれになにか貼ったことがあったかいなか。残影…
by nihon_buyou
| 2009-03-17 08:35
| 旅行・食べ物など
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