6.16

 荒木一郎さんの歌は、不器用な処世、大人になりきれない人づきあいへのオマージュ…
反省とは違った、自分の心と世の中のどことないすれ違いや矛盾を慰めていくもののようです。
 荒木さんの人生は頂点を極める寸前でいつもストンと墜落してしまう紙ひこうきみたいーーー
 届きそうで届かなかった思いたちを優しく眠らせてくれる揺り籠なんです。未熟な夢たちが目をしょぼしょぼさせて、眠りから覚めたら大人になっていてくれるのを祈っているようです。


 帰りの電車の中、自分が作った昔の歌を作り直しながら歌っている「ボク」がいました。
 荒木さんの歌ばかりを集めて舞踊組曲を踊ってみたいという企画ーーーその一方で、誕生日にでも私のわがままに付き合ってくれる人の前で、眠り続けている歌に晴れ着を着せてあげたいと思う小さな夢。
 そんな夢たちが同居してワイワイと騒ぎながらも、静かに微笑んでいる三日間です。
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by nihon_buyou | 2010-06-16 08:37
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