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6.14

 13日㈰の久良岐・女流義太夫を聴く会は大盛況とともに大のつく成功でした。
特に駒之助・津賀寿による「壺坂」の全段は、この曲の音楽の出来栄えがこれほど如実にわかるか、というほどの傑作になりました。
 声の音の遣い、三味線の一撥に込められた意味と気迫など…具体的に書けば枚挙にいとまないほどです。終わって舞台に挨拶に出なければならないのがためらわれたほどでした。

 
 昨日・今日・明日は荒木一郎さんのライヴ3連チャンです。メニューは日替わりで、昨日は華々しくデビューする前の曲を中心にしたプログラム。

 一曲目の「淋しげな真珠」から「だまって」「夕陽は海に消えて」などは、世の中にほとんど出なかった曲ですが、いつも一人でいた時の自分をすぐ傍で慰めてくれた曲たちでした。
歌にピッタリ貼りついているあの頃の気配…まだなにも見つからず、うろうろさまよっていた自分の気配が立ち昇って涙が何度もあふれてしまいました。
 
 今日はビクター時代の曲群です。荒木さんの「さびしさ」と「さみしさ」が暗渠に入り、ボクのためだけの曲が、ミンナとともに歌える曲に移行していきます。
by nihon_buyou | 2010-06-15 08:02
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